古希のお祝いは-

最終更新日:2018/10/19
古希祝いに紫色と安らぎと

古希祝いに紫色と安らぎと

長寿のお祝いにはそれぞれにテーマカラーが存在します。還暦のお祝いでは「赤色」がキーワードですが、古希では、「紫色」がキーワードとなります。では、なぜ「紫色」なのでしょう。

実は紫色は、古くから特別な意味を持つ色と考えられてきました。たとえば、聖徳太子の時代。貴族の冠位は紫色が最上位の地位を表す色でした。僧侶でも紫の衣を身につけることができるのは最高位の僧侶に限られていたほど。その後、こうした考え方は一般にも広がり、紫は気品や風格を備えた色として尊ばれるようになっていきました。

また紫色は、心と体のいやし効果がある色。先人達はそれを経験から知っていて、不安な気持ちの時には身近に紫色のものを置いていたといいます。だから、古希のお祝いには、長寿への敬意といたわりの心が込められた紫色をキーワードにお祝いを。

もちろん、絶対紫色じゃないといけない、ということはありません。カラーにこだわらなくても、その「敬意・いたわり」の心を大切にしてお祝いをしましょう。

家族でお祝いする際にあげるプレゼントについては、お花やお菓子、お酒などが定番となっています。特にお酒は今「名入れ酒」といって名前とメッセージをラベルに入れることができる商品が人気です。

いつでもあげることができるようなありふれたギフトよりも、この古希のお祝いだからこそプレゼントできる特別なギフトをチョイスしてあげてください。

-古稀にして生涯一度の海外旅行――志賀直哉-

初めての海外旅行

文学好きの方でなくても、その名前を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。私小説の神様とも呼ばれる文豪・志賀直哉。実は、彼の初めての外国旅行体験は古稀を祝う記念旅行でした。この時、ある新聞社が旅費の提供を申し出たのを断わり、あまつさえ餞別までも断わったというのは、頑固で清廉な明治人気質の志賀直哉らしいエピソードです。

その上、当の新聞社が紙上に連載した、記者による道中記の内容が“面白くするためのでっち上げ”だったことにも怒り心頭。旅を終えての帰国後、疲労と称してそのまま自宅にこもり、件の新聞社の人間とは会おうともしなかったとか。その清々しいまでの頑固さはさすがといえます。

長期旅行からの帰国

しかし、その一方で、当初は半年以上をかけて欧州各地を周る予定だった旅行を半分ほどの3ケ月で切り上げて(それでも、忙しい現代社会から見れば充分に長期旅行ですが…)帰国した理由は、実はホームシックになってしまったからだとか。生涯に最初で最後の海外旅行は、世界が認める文豪といえども、なかなか刺激的な経験だったようです。